日経平均、TOPIXともに月足MACDでゴールデンクロス
2025年8月に日経平均、TOPIXの月足MACDでゴールデンクロス(以下GC)を形成した。2024年3月に4万円を付けた日経平均は2024年8月の日銀植田総裁による突然の利上げ発表に端を発した暴落相場、2025年4月の米国トランプ大統領による大規模関税発表による暴落相場を経験しながらも、最近は力強い上昇を維持してきた。
月足MACDがGCした際のその後のパフォーマンス
2000年以降のそれぞれの指数の月足MACDがGCした際のパフォーマンスを表にした、長期型のほうが上昇期間は長く、上昇率も高い傾向にある。長期型と短期型の分類定義を下記に示す。
- 長期型:ゼロライン下からのGC、角度が急、上位足も上昇方向、出来高増、ファンダ追い風あり → 上昇期間が1.5年以上
- 短期型:ゼロライン上でのGC、角度浅い、上位足逆行またはレンジ、出来高乏しい → 上昇期間が1年未満〜1年強
今回のGCは上記の定義からすると長期型と予想される。近年は上昇率は長期型、短期型、関係なく30%前後であることから今回のGC後も30%程度になるのではないかと予想する。
月足MACDのGCは何故、信頼性が高いのか?
長期足ゆえのノイズ除去
月足は1本が1か月分の値動きなので、日足や週足に比べて短期的な乱高下(ニュースやイベントによる一時的変動)を吸収。
MACDは移動平均をベースにしており、長期足では本質的なトレンド転換だけがシグナルとして残る。
過去の統計でも、月足GCは発生頻度が少なく(数年に1回程度)、その分「だまし」が減る。
トレンド転換の初動を捉える構造
MACDは短期EMAと長期EMAの差を使うため、長期トレンドの変化が始まった時点で反応。
ゼロライン付近や下からのGCは、下降から上昇への構造的な転換を示すことが多い。
この段階でのGCは、機関投資家や長期資金のポジション転換と重なりやすい。
マクロ資金フローとの同期
• 月足GCは、景気サイクル・金融政策・企業業績などのファンダメンタル転換点と重なるケースが多い。
• 例:2012年末(アベノミクス初動)、2003年(不良債権処理完了後の景気回復)など。
• ファンダとテクニカルが同方向に揃うと、上昇の持続性が高まる。
市場参加者の心理的転換
• 長期足のGCは、多くの投資家が「大きな流れが変わった」と認識する契機になる。
• 特に日経平均とTOPIXが同時にGCすると、市場全体のセンチメントが一斉に強気に傾く。
• これが新規資金流入を呼び込み、予想通りの上昇を後押しする。
統計的裏付け
• 過去の日本株データでは、月足MACD GC後の12か月・24か月リターンがプラスで終わる確率は高く、特にゼロライン下からのGCは勝率が顕著に高い。
• これは「長期トレンドの方向性を当てる」ことに特化しているため、短期的な上下動を外しても、中長期では予想が合致しやすい。
他の指標による長期上昇予想の補完
長期上昇予想を補完する指標による長期上昇予想を確認した。
1. 方向性の確認:月足MACD GC + 12か月移動平均線上抜け
2. 強さの確認:ADX(25以上)でトレンドの強さを裏付け
3. 位置の確認:一目均衡表の雲上抜けで長期的な抵抗突破を確認
4. 資金フローの確認:出来高やOBV(On Balance Volume)で資金流入をチェック
複数の指標が長期上昇予想を補完し、かなりの高い確率で日経平均、TOPIXは長期間上昇トレンドを継続するのではないかと予測する。
今後の投資戦略
大局観:2025年8月GCは長期型の可能性が高く、数年単位の上昇波動を想定
戦術:短期的な下落は「押し目買い」で対応。ただし買い増しポイントは事前に設定
心理面:途中の調整は想定内と割り切り、長期シナリオを崩さない
今回はいつもと趣向が違いましたが、楽しんでいただけましたか?
関連テーマ:
関連リンク:
- 日経平均株価:MACDチャート | 投資の森
- 歴史的サイン点灯!月足MACDゴールデンクロスで日経平均はどこまで上がる?|note
- 日経平均株価とTOPIXは過去最高値を更新〜今後の展望について(三井住友DSアセットマネジメント)
Comments
Post a Comment