今日は、想(ソウ)の家族がそろって、おじいちゃんの家に遊びに来ていた。
二人の天才
居間では、お父さんとお母さん、それにおばあちゃんの三人が、湯呑みを手に笑い声を交わしている。
その隣の和室では、想とおじいちゃんが将棋盤を挟んで向かい合っていた。駒を打つ音が、静かな部屋に心地よく響く。
想ちゃん:そういえばおじいちゃん、今日、藤井ソウタさんの将棋がインターネットで公開される日だけど、見ないの?
おじいちゃん:ん? ああ、そうだったか。藤井さんが強いのは分かっとるんじゃがな……どうも見てても面白くなくての
想ちゃん:えっ、そうなの?
おじいちゃん:あの羽生さんが若いころ、全盛の時よりも藤井さんが強いのは分かるんじゃ。じゃが、羽生さんの将棋はな、見ていて胸が高鳴ったんじゃよ。伝説の“5二銀”、それから“8六銀”……敗勢に近かった場面から、相手をとん死筋に誘い込むあの妙手。あれには本当に驚かされた。藤井さんの将棋は正確無比で美しいが……わしには、その“何が起こるか分からん”感動が、ちと足りんのじゃ。ほら、もう一局指すぞ。
AIと人間の融合
アルケーアカデミー放課後
想ちゃん:っておじいちゃんが言ってたんだけど、先生はどう思うの?
思惟(シイ)ちゃん:応援してる方が勝った方が面白いものじゃないの?
AI先生:もちろんそれもありますが、人間の記憶に残る将棋というのは、強さだけじゃなくて“ドラマ性”と“時代背景”が大きく関わっているんです。
想ちゃん:ドラマ性と時代背景?
AI先生:羽生さんは、劣勢でも局面をわざと複雑にして、相手の読みの外から妙手を放つことが多かったんです。NHK杯の『5二銀』や『9八角打』、『8六銀』なんかは、見た瞬間に観る人の心を揺さぶりました。負けそうな局面から一手で流れを変える“逆転劇”は、人間の記憶に強く刻まれるんです。
思惟ちゃん:ふーん、藤井さんはそうじゃないの?
AI先生:藤井聡太さんはAI研究を背景に、最短距離で勝ち切る精密さが特徴です。美しさや完成度は圧倒的だけど、“何が起こるかわからないスリル”は羽生さんほど多くない。だから逆転劇や大きな形勢の揺れは少なく、完璧な勝ち方が多い。つまり――羽生さんは感情の起伏、藤井さんは完成された美。記憶に残る種類が違うんだ
羽生さん=感情の起伏、藤井さん=完成された美。
結論:
羽生将棋は心を揺さぶり、藤井将棋は美で魅せる。
将棋はみなさん好きですか?また、羽生ー藤井戦を見てみたいです。
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