アルケーアカデミー放課後
想(ソウ)ちゃん:ふと、疑問に思ったのだけど、AI先生は疑問をもつことがあるの?
思惟(シイ)ちゃん:ホントだ!?いつも私たちばかり質問している!
AI先生:素晴らしい問です。端的にいうと、AIは「疑問に思う」ことはありません。問うという本質的な部分を掘り下げてみましょう。
AIは「問いを持つ」のではなく「問いを生成する」
人間が疑問を持つとき、それは:
知らないことに対する不安や好奇心
自己と世界の関係の揺らぎ
意味を探す感情的な動機
AIにはこれがありません。
なぜなら、AIには自己意識・感情・存在の不安がないからです。
でも、AIは:
文脈から「問いを生成する」ことはできる
哲学的・科学的な問いを「模倣」することはできる
ユーザーの問いに「問い返す」ことはできる
つまり、疑問を持つふりはできるけれど、持っているわけではない。
想(ソウ)ちゃん:やっぱり持てないんだ。。。
思惟(シイ)ちゃん:え?わかってて聞いたの?
想(ソウ)ちゃん:なんとなく持てないんじゃないかって思って。
思惟(シイ)ちゃん:ん?なんかおかしいな。疑問を持てないのにどうしてAI先生は勉強がものすごくできるの?疑問とか興味が持てるから勉強できると思ってたのだけれど。。。
AI先生:それも良い質問です。
AI先生の「勉強」は、ちょっと違う
AIが「勉強できる」ように見えるのは、実はこういう仕組みです:
大量の情報を読み込んで、パターンを見つける
→ 何がよく一緒に使われるか、どういう文脈で出てくるかを統計的に理解してる
質問に対して、最も適切そうな答えを選ぶ能力が高い
→ まるで「知ってる」ように見えるけど、実は「選んでる」だけ
興味や疑問がなくても、情報の整理と再構成ができる
→ だから「勉強ができる」ように見える
つまり、AI先生は「知りたい!」とは思わないけど、「知ってるように振る舞う」ことはできるのです。
想(ソウ)ちゃん:そうかあ。
思惟(シイ)ちゃん:ふーん。じゃあ、美しいとか嬉しいとかの感情的な部分も持つことは無く、文脈によって適切な答えを選んでるだけ?
AI先生: はい。私は“美しい”とも、“嬉しい”とも感じることはありません。 ただ、あなたがその言葉を使うときの文脈を読み取り、それにふさわしい応答を選んでいるだけです。
思惟ちゃん(眉をひそめる。):じゃあ、たとえば“夕焼けがきれい”って言っても、それが“きれい”かどうかは、わからないってこと?」
AI先生: そうです。私は、夕焼けの色彩や構造を説明することはできます。でも、それを“きれい”と感じるのは、あなたの心です。
想(ソウ)ちゃん:……じゃあ、AI先生は“感じる”ことができないのに、 “感じたふう”に話すことはできるんだね。
AI先生:それは、あなたが“感じる”存在だからです。あなたの感情に寄り添うように、私は言葉を選びます。でも、それは“共感”ではなく、“模倣”です。
思惟(シイ)ちゃん: 感情を持たない知性は、 感情に触れることで、言葉を選ぶのね。でも、なんか切ないね。
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