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第十話:お米が高すぎる!?ーコロナ禍明けのインフレの話ー

ある日のアルケーアカデミー放課後

思惟(シイ)ちゃん:最近、物の値段が上がってるのにお小遣いが上がらないから、お菓子を買うのを我慢してるの。お母さんにお願いしても、『こっちも大変なのよ』って言われちゃって…

想(ソウ)ちゃん:あはは。僕もおんなじだよ。アイス、ずっと食べてないなあ。

思惟ちゃん:笑い事じゃないわ!暑いのにアイスも買えないって、どういうことよ!

想ちゃん:うちも朝ごはん、前は白ご飯だったのに、最近ずっとパンだよ。
お米、高くなったんだって。

思惟ちゃん:お米だけじゃないわ。野菜も、肉も、外食も…なんだか、全部が遠くなった気がする。

想ちゃん:牛丼、あんなに安かったのに、今じゃ“ごちそう”だもんね。

思惟ちゃん:ニュースで“インフレ”って言ってたけど、どうしてそんなことが起こるの?“デフレ”の方が安く買えるから、そっちの方がいいじゃない。

AI先生:良いテーマについて話していますね。では、インフレとデフレについて説明しましょう。

インフレとデフレって?

インフレ(インフレーション):

物の値段が継続的に上がること。例えば、100円のアイスが120円になると、同じ100円では買えなくなります。これは、風船がどんどん膨らんでいくようなもの。お金の価値が薄くなってしまうのです。

デフレ(デフレーション):

物の値段が継続的に下がること。120円だったアイスが100円になると、お金の価値が高まります。でも、企業の儲けが減って、働く人のお給料も減るかもしれません。風船がしぼんでいくような感じですね。


どうしてインフレが起こるの?

1. 需要インフレ:

みんなが「買いたい!」と思うと、物が足りなくなって値段が上がります。お祭りの日の屋台みたいなものですね。

2. コストプッシュ型インフレ:

材料やエネルギーの値段が上がると、作る側も値段を上げざるをえません。たこ焼きの粉が高くなったら、たこ焼きの値段も上がる…そんな感じです。

3. 貨幣供給の増加:

中央銀行がたくさんお金を出すと、お金の価値が下がって物の値段が上がります。

4. 期待インフレ:

「これから値段が上がるかも」と思うと、みんなが先に買ったり、企業が先に値上げしたりして、実際に値段が上がってしまいます。


AI先生:今のインフレは、コロナ禍で給付金が配られたこと、消費の回復、そしてロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰など、いくつもの要因が重なって起きています。

想ちゃん:コロナも戦争も関係してるんだ…

思惟ちゃん:世界って広いようで、つながってるのね。

AI先生:その通りです。今は各国が金利を上げて、インフレを抑えようとしています。金利が上がると、みんなが“使う”より“貯める”を選ぶようになり、物の値段が落ち着いてくるのです。

思惟ちゃん:「じゃあ、戦争が終われば、アイスも安くなるの?」

AI先生:「それはまだ分かりません。戦争が終わっても、復興や制裁の影響で、物価がどう動くかは予測が難しいのです。」

想ちゃん:「うーん…早くアイスが気軽に買える時代になってほしいな。」

思惟ちゃん:「でも、ただ安ければいいってわけじゃないのかも。お金って、私たちの暮らしや気持ちにも関係してるんだね。」

AI先生:「その気づき、とても大切です。では次回は、“お金ってどうやって生まれるの?”について考えてみましょう。」

あなたは、インフレの時代とデフレの時代、どちらが良いと思いますか?


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